祇園祭の歴史と今

約1100年続く祇園祭。疫病の流行、富士山の噴火、大地震などの大災害を経て祇園祭の起源とされる祭りが始まったそうです。長年、多くの至難を乗り越え、町衆が中心に守られてきたお祭りで、近年では、台風の日も中止をすることなく、続いてきた祭りですが、この2年は山鉾巡行は中止。

それでも意地やプライドはあり出来ることを形を変えて繋げてこられた今年の巡行です。

私が生まれてから、幼少期の頃から小学校の頃。

市内には多くの呉服屋さんがあり、子供同士では行き来もありました。大きくなってからは、バブルは弾け、不況の中で多くの呉服屋さんはマンションに変わり、結果的に市内の居住者も増えることで、変化もありました。

子供の頃は1つしかなかったお祭りも2014年から前祭と後祭に分かれ、長い期間、お祭り風景を楽しめます。今年の後祭には鷹山も復活します。

今でも四条烏丸近くにある鉾町(長刀鉾や函谷鉾)エリアは居住者は、おそらく0。一方で少し離れた鉾町ではマンション住民も保存会会員となり数百の世帯の鉾町もあります。

維持、管理の資金難を克服するひとつの方法として数年前からネットを利用したクラウドファンディングが始まり、ちまきなどもネットで販売され時代に合わせた取組みも始まっています。

起源と今は何処か重なる部分があり、この先の不安も拭われませんが、戦時中、戦後もほぼ原型を残して存続するいくつかの山鉾。この先の継承などの不安や問題もありそうですが、後世に渡り維持され続けることを願います。

市内では前祭が終わり一斉に蝉が鳴き始めています。今年は天候に関わらず、蝉だけはカレンダー通りに季節を過ごしているようです。

いい天気の山鉾巡行は風景も映えます。