先週、8/8の夕方に宮崎県日向沖を震源に大きな地震がありました。震源地は南海トラフで警戒されているエリアの西側に含まれており評価検討会が開かれ、「巨大地震注意」が発令されました。
南海トラフ地震臨時情報が発表される際に気象庁が使用する主要な観測ツールには、ひずみ計やGNSS(全球測位衛星システム)があり、これらのツールは、地殻変動を監視し、異常な変動を検出するために使用されます。特に、ひずみ計は地殻の変動量を観測し、異常レベルを評価するために重要です[2]。
近年の地震予報や予測なども同じ技術を使ったものがおおいです。今は発生する数時間前には、予兆を捉えることができつつあるそうです。
情報源
[1] 南海トラフ地震臨時情報が発表されたら! : 防災情報のページ – 内閣府 https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/rinji/index3.html [2] 南海トラフ地震に関連する情報の種類と発表条件 – 気象庁 https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/nteq/info_criterion.html個人で何ができるのかと、今回の発表には「地震への備えの再確認」というものがあり、多くの人が備えがない?足りない?ということで、購買行動が起こり、一部の地域でスーパーなどでお米や水が無くなるニュースがありました。
地震の意識の高い地域ではニュースにもなりましたが、特に品薄状況があったようです。
京都でもスーパーでは2リットルの水はなく、500mmの水は少し残っている状態でした。
お米も湯煎して食べられるレトルトタイプのお米は売り切れていました。
店頭在庫はなくても流通在庫やメーカー在庫が無くなっているわけではないので時間とともに入荷してくる感じです。
慌てすぎて高値掴みにならないように冷静になることも大事そうです。
場所を変えて日本海側の米どころ、兵庫県の北部では、京都で見たような現象はなく、スーパーは普段通りでした。
「日頃から備えを」ということが大事ですが、地震はどこで遭遇するかはわかりません。
京都危機管理Web
家や車、携帯するものと考えるとキリがありませんが、数日間は自力で生活できる備えができた方が理想といわれています。
備蓄に関することに注意が向きがちですが、リビングや寝室の家具の配置が明暗をわける大事なポイントともいわれています。
地震に対する家具の配置での注意点は以下のようなものがあります。
1. 出入口や廊下には家具を置かないようにし、避難経路を確保する
2. ベッドや布団の近くには背の高い家具を置かないようにし、転倒しても下敷きにならない配置を心掛ける
3. 重いものは低い位置に置き、家具の重心を下げて倒れにくくする
4. L字金具や転倒防止ベルトを使用して家具を固定し、転倒を防ぐ
5.建物の構造を理解して家具の向きを注意する。
上から見て概ね長方形をしている建物は、長方形の短辺方向によく揺れて、長辺方向にはあまり揺れません。例えば東西に細長い建物の場合、短辺となる南北方向によく揺れて、東西方向にはあまり揺れないという特徴があります。
タンスや本棚のように上から見ると細長い長方形をした家具も、長辺方向よりも短辺方向に揺れやすいです。
東西方向に細長い建物の部屋に、東西方向に家具の長辺がくるように配置すると、家具の短辺は南北方向を向きます。このケースでは「家も揺れやすいし家具も揺れやすい」状態で、家具が倒れる可能性が大です。
情報源
[1] 地震の被害を防ぐ家具配置とは?レイアウトや固定の仕方で安全に https://www.yokohamashimin-kyosai.or.jp/useful/2021/07/earthquake-damage-furniture.php [2] 地震への備え・対策・大切な行動10選-家具の転倒防止策 … – 大建工業 https://www.daiken.jp/buildingmaterials/etc/columnbaw/005/ [3] 家具の配置を工夫する – 消防庁 地震防災マニュアル https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/pre/preparation123.html [4] 今すぐできる!家具の固定や配置変更 自宅の地震対策をイラストで https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20220501_01.html [5] それで安全?知っておきたい防災目線の「家具の配置」 https://www.bosai.yomiuri.co.jp/article/2387